離職相談は、関係性にまつわる澱や亀裂が決定的に視覚化された時点で起こることが多い。経験上、澱や亀裂が生まれる理由は主に、”謝”の欠落だ。
仕方なく理不尽を強いるケースもあるだろうが、その時①②のどちらかを、心から言えるだろうか。(理不尽を強いるために仕方なく言うのではない!)
①謝罪「あなたが納得できないことはわかっている。申し訳ない。しかしここは汲んで折れてくれないだろうか。」
②感謝「折れてくれてありがとう」
上司か部下かは関係はない。AさんかBさん、またはA部かB部、AB間で対立が生じたことが問題なのではない。選択する、天秤をもつ、あなた自身の問題なんだ!
人へ選択の結果を示すとき、選択しない相手にこそ向き合う覚悟はあるだろうか?相手を遮る場合、相手に、澱のように滲むもの、あるいは、ガラスをひっかくような亀裂音の記憶、など、相手に何かダメージを与えている自覚はあるだろうか。3回それをやってなお、いずれ忘れてくれると思っているなら、きっと自分が嫌われていることにうすうす気づいているはずだ。試しに①②をしてみてほしい。人生が変わる。
何かを採択する時、複数の道からひとつを選んで、あなただけあるいは組織だけが、前進しているイメージは錯覚だ。人が絡む選択は天秤だ。
天秤は、片方を選んだら、もう片方の荷物を下ろさなければ、クリアにならない。キャリアは人、人は人生。その小さな毎日の選択が、人の人生を秤にかけている自覚はあるか。
時々、自分が天秤に乗って相手を降ろすが勝ちだと思っている輩がいる。そういう組織に居る人は、想像してほしい。片方の天秤に乗って、もう片方の皿を、空っぽにして「勝った!」と喜んでいる、傾いたまま働かない天秤と、兵馬俑のような分銅が並ぶ景色を。
しあわせでたまらない天国にいる人は、そこを出ては行かない。
想像してほしい。片方の天秤に乗って、もう片方の皿を、空っぽにして「勝った!」と喜んでいる天秤が並んでいる組織を。。。。
離職とは、経緯や理由が何であれ、結論は、合わないから離れるのだ。もっと合う場所を見つけるために。どんなに口を荒らしても、離れない間の方が、心はそこに在るのだ。失いたくないのであれば、【合わせ合う】、マインドが必要だ。まずは、
選択しない相手には、謝罪か感謝を述べよう。
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